故障の木解析(FTA)
上に望ましくない事象を置き、その下にそれが起きるために重ならなければならない条件を並べます。木は論理ゲートで組み立て、基本事象に確率を入れると頂上事象の確率が自動で計算されます。
今すぐ登録どんなときに使うか?
- 故障や事故を生む条件の組み合わせを見たいとき。
- リスクを数で語りたいとき。どの枝が全体にどれだけ効いているかが分かります。
- ある安全対策がどの枝を断つのかを示したいとき。
手順
- 1左上のメニューで同じプロジェクト内のツリーを切り替え、追加・名前の変更・削除ができます。
- 2空の画面で頂上事象のボックスを作るか、用意された例を読み込みます。
- 3ボックスを右クリックし「編集」で、名前・説明・(基本事象なら)確率を入れます。
- 4同じメニューから下に事象を追加します。事象・基本事象・非展開事象・条件事象があります。
- 5同じメニューに論理ゲートもあります。AND、優先AND、OR、排他的OR、抑制ゲートです。
- 6確率は基本事象にパーセントで入れます。上のゲートと頂上事象はそこから計算されます。
- 7ボックスはドラッグして配置し、大きな木の中は右下のミニマップで移動します。
キーボードショートカット(デスクトップ)
選択中のボックスを削除Delete
元に戻すCtrl+Z
やり直すCtrl+Y
ヒント
- ANDゲートは下の確率を掛け合わせます。すべてが起きる必要があるので値は小さくなります。ORゲートは一つで足りるので値は大きくなります。
- 確率を入れていない枝は計算に入りません。頂上の数字は、あなたが入れたデータの範囲だけを表しています。
- 基本事象は丸、非展開事象はひし形です。掘り下げなかった枝を印として残すと、木は正直なままでいられます。
記入例
記入例:冷蔵倉庫の温度が上限を超えた
食品倉庫で温度が二時間にわたり上限を超え、在庫を廃棄することになった。望ましくない事象を頂上に書き、論理ゲートで下へたどって、どの故障が重ならなければならなかったかを明らかにする。
頂上事象
- 冷蔵倉庫が二時間にわたり温度上限を超えた
ORゲート — どれか一つで足りる
- 冷却が止まった
- 外から熱が入った
- 警報が鳴らず誰も気づかなかった
「冷却が止まった」の下(OR)
- 圧縮機の故障
- 停電
- サーモスタットの設定ミス
「警報が鳴らなかった」の下(AND)
- センサーの故障
- 予備センサーが未設置のまま
- 遠隔通知が無効になっていた
この木が示しているのは、冷却が止まっただけでは廃棄に至らないということだ。警報も同時に働かない必要があった。つまりいちばん安い対策は圧縮機の交換ではなく、予備センサーの設置になる。FTAがお金を正しい場所へ向かわせるのはこういう場面である。
よくある質問
FTA(故障の木解析)とは何ですか?
望ましくない事象を頂上に置き、論理ゲートで下へたどって、どの故障の組み合わせがそれを引き起こすかを示す手法です。航空と原子力の分野で生まれ、いまでは安全解析や業務解析全般で使われています。
ANDゲートとORゲートの違いは?
ORゲートでは下にある事象のどれか一つが起これば上の事象が起こります。ANDゲートでは全部が同時に起こる必要があります。この違いが手法の核心で、ANDゲートはシステムが自分を守っている場所を教えてくれます。
FTAとなぜなぜ分析はどう違いますか?
なぜなぜ分析はすでに起きたことを一本の連鎖でさかのぼります。FTAはまだ起きていない事象に至るすべての経路を描き出します。片方は過去を、もう片方は未来を見ています。
どこまで下ろせばよいですか?
それ以上分けられず、直接手を打てる事象までです。「センサーの故障」は十分に低く、対策を書けます。「システムが動かない」ではまだ足りません。
無料ですか?
はい。Klarstiは現在無料で広告もなく、故障の木を作るのにアカウントも不要です。